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沖知P連結成10周年を顧みて
沖縄県精神薄弱養護学校P連会
初代会長 國仲英廣
沖知P連結成10周年を迎えるにあたり、お祝いのごあいさつを申し上げます。
光陰矢の如し、と言い伝えられていますがそれにしても、月日の流れは早いもので、過
ぎ去った一コマーコマの出来ごとを今振り返って思う時、感慨深いものが込み上がってき
ます。
私は平成2年度神戸市で開かれた、全国精神薄弱養護学校PTA連合会(全精p連)主
催第9回全国協議大会へ単P会長として参加する機会に恵まれました。
全国のPTA代表と学校・地域・家庭における子どもの実情、今後の課題と展望など率
直な意見交換のなかから、多くの新しい知識を吸収させていただきました。
なかでも、情報交換の大切さというものを、あの時痛く感じたことを、今でもはっきり
覚えています。
「沖縄だけ孤立してはならない」「井の中のかわずであってはならない」。私は連合会
の必要性を身をもって深く感じ取ったのであります。
沖縄県もぜひ連合会を結成しよう、私は決意を新たにしました。当時の全精P連泉川会
長他役員2人の方から、結成に至るまでのこと細かな指導や資料をいただいたのも、神戸
市の大会であったと記憶しています。
約6ケ月間の試行錯誤の準備期間を経て、沖縄県精神薄弱養護学校PTA連合会(現沖
知P連)という長い名杯の組織は、学校長・教頭・単P役員の協力を得て、平成3年2月
10日ついに誕生したのでした。
「子どもの健やかな成長を図り幸せを実覿する」、を大会スローガンに教育長はじめ多
くの来賓ならびに遠く宮古・八重山の父母・教師、本島P会員のご出席のもと、県立大平
養護学校体育館で結成総会が開かれました。
この模様は地元二紙(沖縄タイムス、琉球新報)に大きな紙面を割いて報道され、啓発
宣伝活動に充分な効果を与えてくれました。
本県の結成は、全精P連1968年(昭和43年)に遅れること20年余、また九精p
連1988年(昭和63年)から3年余遅れで結成されたことになります。
連合会の必要性はもとより、「子どもの健やかな成長と幸せを実現する」ため、父母と
教師の強いコミュニケーションと固い約束を基盤に、地域の方々の理解と協力を背後に、
障害者の教育・福祉・医療・雇用など山積する課題改善のため、実戌を展開していかなく
てはならないと思います。
ここで私の在任中、殊に印象深く残っている連合会の活動状況を列挙してみたいと思い
ます。
結成まもない平成3年5月30日から2日間、沖縄県で初めて開催される九精p連理事
沖縄大会が那覇市の八汐荘で開かれたこと。
平成4年3月28日会報創刊号が発行され、宮古、八重山を含む全養護学校(知的)に
配布されたこと。
平成4年7月26日第1回沖精P連スポーツ交流会が関係者200名余の参加のもと、
美咲養護学校で開催され、親子で快い汗を流したこと。
平成6年11月4日県知事、県議会議長・県教育長宛つぎの事項を要請同年第9回県議
会において(2)が採択されたこと。
(1)教育長へ特殊教育課設置の件
(2)特殊教育諸学校就職促進キャンペーン企業訪問の件など
いうまでもなく、子どもの幸せを願うのは親も教師も、思いは一つであるから、気づい
たことは率直に話し合い、一歩一歩実覿へ向け邁進していただくことを私は期待します。
結成10周年の記念すべき節目と、新世紀のスタートにあたり、沖縄県知的障害養護学
校PTA連合会の限りない発展と、会員の皆様のご健康を記念し、あいさつとします。
ありがとうございました。