あいさつ
沖縄県教育委員会
教育長 翁長良盛
沖縄県知的障害養護学校PTA連合会が結成10周年を迎えましたことに対し、心から
お祝いを申し上げます。
また、知的障害養護学校単位PTAの皆様には、平素より特殊教育の充実・発展を目指
して、活動を推進していることに対し深く敬意を表するものであります。
「知的障害教育の充実・発展を促進し、会員相互の協調を図ること」を目標に結成され
ました連合会は結成以来、会員相互の協力のもと、障害のある児童生徒の健全な成長を。願
い、自立と社会参加を目指して親と教師が手を取り合い、心をかよわせ、共に学習し、活
動することによって、本県特殊教育とりわけ知的障害教育の充実・発展に寄与されており
ますことに心から感謝申し上げます。
ご承知のように、めまぐるしく変化する社会情勢の中で、これまでの特殊教育も変革の
時期にあります。
文部科学省の「21世紀の特殊教育の在り方について」調査研究協力者会議の最終答申
によりますと、
@障害のある児童生徒を生涯にわたって支援する体制づくり
A就学指導の見直し
B特別な支援を必要する児童生徒への対応
C特色ある教育活動の促進
D就学前から卒業後までの子どもや保護者に対する支援体制の整備
等が提言され、これまで以上に各学校及び教職員の特殊教育に対する専門性や地域社会、
保護者との連携が強く求められております。
幼児児童生徒が、障害の状態及び特性等に応じた教育を受け、可能性を最大限に発揮し、
可能な限り自立し社会参加を図るためには、何と言いましても父母並びに地域社会の協力
が必要であり、学校教育に対する協力体制が肝要であります。
県教育委員会といたしましても、平成14年度以降10年間の「特殊教育編成整備計画
の基本方向」を策定致しましたが、諸施策をとおして、障害のある児童生徒の自立し社会
参加を図るための指導内容・方法の改善を推進し、特殊教育の一層の活性化を図っていく
所存であります。
今後とも、連合会におきましては、単位PTA間の情報交換及び連携強化・協調、知的
障害教育に関する研修と啓発、会員相互の親睦、九州・全国知的障害養護学校PTA連合
会等との連携を図り、より一層の成果を修められますようご期待申し上げます。
終わりになりましたが、連合会の結成並びに運営にご尽力くださいました歴代会長はじ
め、会員の皆様及び関係各位に対し深く感謝申し上げますと共に、沖縄県知的障害養護学
校PTA連合会の限りないご発展を祈念し、お祝いのことばといたします。
平成13年3月吉日